2020年6月19日金曜日

河野太郎防衛大臣ブログより抜粋 イージス・アショア

Q なぜイージス・アショアの配備のプロセスを停止したのですか A SM-3ブロック2Aのブースター(第一段ロケット)は、発射後に切り離されて落下します。 このブースターの落下が周辺住民に被害を及ぼすことがないように、ブースターは確実に山口県のむつみ演習場内に落下させると説明してきました。 ブースターの落下場所は、イージス・アショアのソフトウェアを改修することで、演習場内に限定できると考えていました。 しかし、ブースターを確実にむつみ演習場の中に落とすためにはソフトウェアの改修に加えて、ミサイルそのものの改修も必要だということが明らかになりました。 現時点において、具体的なコストと期間について確たることをお答えすることができませんが、ミサイルの改修を行うとなれば、SM-3ブロック2Aの共同開発と同規模程度、あるいはそれ以上の規模となる可能性も考えられ、その場合、少なくともおよそ2000億円のコストと12年という期間が必要になると思われます。 これだけのコストと期間をかけて、ブースターの落下場所をコントロールすることができるようになったとしても、ミサイルの性能が向上するわけではありません。 我が国周辺の厳しい安全保障環境を考えると、このコストと期間をかけて、この改修を行うことは合理的ではないと判断し、イージス・アショアの配備のプロセスを停止することにいたしました。

Q この決定を受けて、日本の弾道ミサイル防衛をどうするのですか A 当面は、現行のイージス艦とPAC-3による弾道ミサイル防衛を継続していきますが、すみやかに今後の対応について、国家安全保障会議で議論を進めていきます。

Q イージス・アショアにかかるコストは総額でいくらですか。 また、イージス・アショアの配備プロセスが進んでいるなかで、これまで契約した金額はいくらになりますか。 A 配備地が確定していないため見積もることが困難な施設整備費等を除き、現時点で判明している経費としては、イージス・アショア二基の取得費用、要員の教育訓練経費、30年間にわたる維持・運用に必要な経費を合計して約4504億円と見積もっています。 また、これまでに契約した金額は約1787億円になります。
https://www.taro.org/2020/06/%e3%82%a4%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%b9%e3%83%bb%e3%82%a2%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%82%a2.php

正直、イージス・アショアの導入を断念する上で、必要な回答がなされてないと思います。

理由としては、
1, ブースターの落下による損害よりも、ミサイル防衛をすることの方のメリットのほうが高い。
2, すでに多額のコストをかけており、そのコストが回収できない。
3, イージス・アショアによるミサイル防衛に変わる方策を示していない。

日本国民に対して不誠実だと思います。頑張ってはおられると思いますし、合理的な判断がなされているのかもしれませんが、説明が足りてないのです。特に上記3の部分です。
したがって、速やかに打開策を提示していただきたいものです。

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菅政権 アストラゼネカ社のワクチン製造日本国内で

https://seijichishin.com/?p=53833 個人的にはワクチン自体に疑問符が付いているので静観。 海外で作られるよりは信用できる気もするが。